「NISAを使ってみたいけどなんか怖い」
「資産を増やしたいけど仕組みがわからない」
「NISAの始め方を知りたい」
こんな悩みをもっていませんか。
結論からいうとNISAは使ったほうが良いです。なぜなら、利益には税金がかからないという制度だからです。
もしお金を預けてもすぐに引き出すことができて、さらに利息も銀行より高いとしたらどうですか。使いたくなりますよね。
つまりNISAは使ったほうが良いです。
この記事でわかること
- NISAの仕組みはこれだけ
- デメリットを知れば怖くない
- NISAのスタートまでの流れ3ステップ
をわかりやすく解説していきますね。
この記事を読むと、NISAの仕組みや内容が思っていたより簡単なものだと気づきます。私の積み立てNISAの利益も載せてありますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
NISAはこれだけ覚えよう!わかりやすく仕組みを30秒で解説
そもそもNISAって何?
少額投資非課税制度のことです。
簡単にいうと普通は利益が出た分に税金約20%(20.315%)がかかり、もらえる金額が減ります。でも利益が出た分に税金がかからず、そのまま受け取れます。
例えば、40万円分を買って120万円になった場合は利益が80万円。通常は80万円×約20%で16万円が税金で取られてしまいます。
でも税金の16万円が取られず、全額もらえるのがNISAの非課税制度です。国が推奨する素晴らしい制度ですね。
一般NISAとつみたてNISAの仕組みを比較
NISAには一般NISAとつみたてNISAがあります。大きな違いは投資枠(買える範囲)と非課税期間(儲けた分に税金がかからない期間)に差があるのが大きなポイントです。
一般NISA
投資枠:年間120万円
非課税期間:5年間
つみたてNISA
投資枠:年間40万円
非課税期間:20年間
全体の比較表 (2023年まで)
一般NISA | つみたてNISA | |
対象者 | 日本にお住まいの20歳以上の人 | |
購入方法 | スポット購入積立購入 | 積立購入 |
年間に買える額 | 120万円 | 40万円 |
非課税で保有できる期間 | 最長5年2028年まで | 最長20年2042年まで |
対象商品 | 国内株式外国株式投資信託 | 投資信託(優良) |
非課税対象(税金がかかない) | 対象商品にかかる配当金・分配金・売却益 | |
金融機関変更 | 各年ごとに変更可能 |
(出典:金融庁 NISAとは?を参考に編集)
投資信託とは投資家(自分)からお金を集めて、そのお金をプロの人達が代わりに運営してくれるものをいいます。
つみたてNISAは投資信託の中で、金融庁が一定の基準をクリアしたものだけが扱われます。厳選されているので安心感はかなりありますよね。
ただし、一般NISAと比べると商品の少なさが難点です。
どちらかを選ぶというのは難しい話ですよね。もし可能なら夫婦で1つずつ口座を運用するのはどうでしょうか。夫が一般NISA、妻がつみたてNISAという形を検討しても良いですね。
2024年から新NISAに制度が移行されるので興味がある人は、以下をチェックしてみてください。
【随時更新】NISAは本当に増えるのか!つみたてNISAを実際にやってみた(継続中)
実際にどれくらい増えるのか。統計やシミュレーションじゃなく実際のものを見せて欲しいと思いますよね。私自身のつみたてNISAを公開します。
2023年スタート(利益は月末に記載)
毎月30000円を購入
月 | 年率 | 運用益 | 合計額 |
1 | 記載忘れ | ||
2 | +4.78% | +2869円 | 6万2869円 |
3 | +3.23% | +2916円 | 9万2916円 |
4 | +4.83% | +5800円 | 12万5799円 |
5 | +9.90% | +1万4857円 | 16万4857円 |
6 | +16.16% | +2万9103円 | 20万9103円 |
7 | +13.90% | +2万9206円 | 23万9206円 |
8 | +16.08% | +3万8605円 | 27万8605円 |
9 | +11.83% | +3万1958円 | 30万1958円 |
10 | +6.36% | +1万9094円 | 31万9094円 |
11 | +14.57% | +4万8104円 | 37万8104円 |
継続中 |
【利息に注目】「つみたてNISA」と「三大メガバンク」を比較
三大メガバンクとは「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」のことです。
例
月1万円を20年預けた場合(年12万円×20年=240万円)
三大メガバンク
普通預金 0.001% 定期預金 0.002%
利息分 | 積立金額 | |
普通預金 | 97円 | 240万97円 |
定期預金 | 290円 | 200万290円 |
つみたてNISA
金融庁によると過去の実績に基づいたスタンダードな国際分散投資をした場合、平均利回りは20年間運用をシミュレーションすると2%から8%の範囲に収まるとされています。
実は私も2〜8%の平均利回りを見て、つみたてNISAを始めたタイプです。現在では、私の運用結果を見ると予想通りの利回りになっていますよね。
(出典:金融庁資料より)
想定利回りを2%と8%で計算してみました。同じく月1万円を20年投資。
想定利回り | 利息分 | 積立金額20年 |
2% | 54万7968円 | 294万7968円 |
8% | 349万204円 | 589万204円 |
利回りとは、投資金額に対する利益の割合のことです。
例えば200万円投資して、5年で40万円の利益がでたとします。
- 40万円÷5年=8万円
- 8万円÷200万円×100=4%
投資金額の200万円の利回りは4%あったということ。年間4万円の利益があったとなります。
デメリットは5つ。これさえ理解すれば怖くない
- 元本割れの可能性がある
- 一般NISAとつみたてNISAの併用はできない
- 損益通算などの税メリットが少ない
- 非課税枠の再利用はできない
- 非課税枠の繰越はできない
1.元本割れの可能性がある
元本割れとは、最初に掛けたお金よりも安くなり損をしてしまうこと。投資信託自体が元本確保型商品ではないので、運用状況により変動します。
必ず、利益が出ると保障されているものではありません。貯蓄ではなく、投資なので元本が減ることはもちろんあります。
逆に元本割れなしの保障がついた預金や保険などは、リスクが少ないのでリターンも少ないです。元本確保型にするかの判断は難しいですね。
2.一般とつみたてNISAの併用はNG
一般NISAとつみたてNISAの口座をそれぞれ持つことはできません。悲しいですね。一般NISAは投資額が高いから120万使いたい。
非課税で保有期間が長いから20年のつみたてNISAを使いたい。2つの良い部分だけを取って使うのはダメなのです。
NISA口座は1人につき1つです。
申請を複数行った場合は、非課税適用確認書の申請を受け付けた順で開設されます。
3.損益通算などの税メリットが少ない
通常A口座で100万円の利益があり、B口座で30万円の損をした場合はお互いを合算してプラス70万円側に課税がされます。
しかし、NISAで同じように損をした場合は他の口座で利益が出た分と合算できません。30万円の損をしているのに利益100万円だけに税金を払うことになります。損をした気分になりますよね。
4.非課税枠の再利用はできない
一度利用した非課税枠は、金融商品を売却したからといって再利用できません。新たな商品を購入できないのです。
例えばNISAの120万円の枠を全部使っていて、50万円を売却しました。違う商品を50万円買おうとしても、買えません。
そのため、金融商品を購入、売却する際は慎重に行いましょう。特に値動きが激しい金融商品を取り扱う際は、注意してください。
5.非課税枠の繰越はできない
NISAで120万円の枠があり、1年間に100万は使ったけど20万円分を使わなかったとします。来年は120万円の枠に20万円が追加されて140万円の枠になると思いますよね。
しかし繰り越されず120万円のままです。
NISAの非課税枠は、次の年に繰り越せません。使い切ることを意識しましょう。
NISAのメリット6選
- 配当金や売却益に税金がかからない
- 初心者でも少額から投資ができる
- 上限額内であれば何度でも売買可能
- いつでも引き出し可能
- リスク分散に最適
- 確定申告不要
を順に解説していきます。
1.配当金や売却益に税金がかからない
通常NISA以外で株などを購入して売る場合は儲かった分に20.315%の税金がかかります。しかし、NISAは売った場合の儲かった分には税金がかかりません。要するに0%です。
非課税こそがNISAの最大のメリットです。
もし買っているものが2倍になっても、売るときには利益の20.315%が取られてしまいます。取られる税金が取られずに全てもらえるイメージです。
100万円の投資で40万円の利益が出た場合、NISAではいくら利益分をもらえるのかを下図で見ていきましょう。税金がかからないのでもらえる金額に8万円の差が出ました。
NISAはやはり得ですね。
2.初心者でも少額から投資ができる
つみたてNISAでは楽天証券やSBI証券などを選ぶと100円から投資できます。
一般NISAでも銘柄や会社にもよりますが、100円からの投資が可能です。
まとまったお金がなくても大丈夫なので、少額から自分のペースでできるのは魅力的ですね。
3.上限額まで何度でも売買可能
一般NISAの場合120万円、つみたてNISAは40万円が上限枠です。例えば一般NISAの場合に80万円を使い、利益が出たので売却しました。
残り40万円の枠が残っているので購入ができます。枠内であれば残っている分はいつでも購入可能です。
4.いつでも引き出し可能
みなさんは「購入したい」でもいざという時にすぐ引き出したい」と思いますよね。商品にもよりますが、NISAはネット上で売買をして4〜8日後くらいに売りが成立します。
売りの成立後はすぐ現金を引き出せます。良いポイントですね。
5.リスク分散に最適
投資回数に制限がありません。安く、何個にも違う銘柄を購入してリスクを分散させることができます。
ドルコスト平均法というものがあり、値段が高いときは少なく買って安いときには多く買うことが自動でできます。
6.確定申告不要
NISAは非課税のため、確定申告をする必要がありません。確定申告を普通はしないといけないのか。
NISA以外の場合を例にあげると、一般口座で株式を購入した場合に利益20万円以上で確定申告が必要になります。NISAは非課税のため利益に税金がかかりません。
したがって、必要がないと言えます。
「一般NISA」と「つみたてNISA」はどちらを選べばいいの?
初心者であればつみたてNISAを少額から始める方が良いでしょう。なぜなら金融庁が厳選したものしかないので、安全性もあり選びやすいからです。
また売りたいときにも売れるメリットもあり、20年間の積立ができるのと800万円の最大控除額があるのも良いですね。
結果的につみたてNISAをおすすめします。
2024年1月から新NISAが始まります。新NISAに興味がある人は下記の記事にぜひ目を通してください。
NISAの始め方 3ステップ
口座開設からNISAを始めるまでの方法
- 金融機関を選ぶ(証券会社、銀行など)
- NISA用の口座を開設
- 投資を行う銘柄を選ぶ
1.金融機関を選ぶ(証券会社、銀行等)
証券会社や銀行などで口座を作ります。
おすすめは証券会社です。理由は投資信託の取り扱い本数、積み立てるときの最低積立金額が100円からできることは大きなメリットです。
証券取引口座がない人は証券口座を作ります。オンライン申請の場合、最短で翌日営業日にできますよ。
2.NISA用のの口座を開設
証券口座を持っている人はここからスタート。証券口座がない場合はNISA口座のみでは作れません。
NISA口座の種類を選びます。「一般NISA」又は「つみたてNISA」のどちらかを選択し、証券口座の「申込み」にチェックをいれる。
口座開設後に投資の入金をします。
3.投資する商品を決める
商品を検討し決定後に、商品画面に進んで購入します。簡単ですよね。
例 楽天証券の場合を紹介
楽天証券に口座を作る
同時に楽天銀行にも口座を作ると良いです。作成するとお互いを連携させることができるのでおすすめ。
さらに楽天カードも作りましょう。楽天カードでクレジットカード決済にしておくと楽天銀行から引き落としの際にポイントが貯まるのでお得です。
申込みに進む
特定口座を開設「あり・なし」、源泉徴収「あり・なし」と迷うところがきます。
特定口座とは、利益が出た場合に確定申告の手続きを楽にする口座をいいます。
選ぶのは「特定口座開設・源泉徴収なし」でオッケーです。楽天証券の口座が開設されたら、次はNISA口座を作ります。
ここで「NISA」「つみたてNISA」のどちらかを選択しなければいけません。併用はできないので、私のおすすめは「つみたてNISA」です。
本人確認書類(マイナンバーカード等)をアップロードしてください。
アップロードとはパソコン上で読み込むことを言います。
税務署で審査
1、2週間で審査完了となります。これでNISAが使えるようになりました。あとは銘柄を選んで購入するだけです。
まとめ
NISAはすぐに始めたほうが良いです。
なぜなら少ない投資から出来て、利益は非課税だからです。投資をすると利益が出たときに約20%課税され、取られてしまうのは嫌ですよね。100万円の利益が出たら20万円課税されます。
でも20万円を全部手元に残せれば多くのことができますよね。極端な話、生活できる最低限のお金を残し、あとはNISAでも良いくらいです。NISAの最大のメリットは非課税なのでぜひ検討してみてください。
また2024年1月から新NISAが開始になります。
現在のNISAが新NISAとなりパワーアップします。世間では神制度と言われるほど良い改正になりました。