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【即解決】車両保険はいらないと言い切る理由7選

【即解決】車両保険はいらないと言い切る理由7選

「車両保険はいらないっていう人がいるけど、なぜ?」
「いらないと言われてもみんなが加入しているのはどうして?」
「そもそも加入しないとダメなのかを知りたい」

こんな疑問を持っていませんか。

その気持ちよくわかります。なぜなら、以前私が車両保険に加入していたときに仕組みが全くわからず、自分の車は本当に保険が必要なのかも知りませんでした。

全て保険会社に任せ、わからない状態で保険を払い続けるのは変ですよね。

私が実体験したことも含めて、FP(ファイナンシャルプランナー)目線でみなさんにお伝えします。

この記事でわかること

  • 車両保険をサクッと説明
  • 本当に必要なのかの疑問を解決
  • なぜみんなが加入をしてしまうのか

について解説していきます。

この記事を読み終えることで、車両保険に本当に加入する必要があるのかを判断できるようになります。ぜひ最後まで読んでください。

【結論】車両保険は必要なし

車両保険は必要なし

早速結論ですが、車両保険は必要ありません。

保険に入れば万が一のときも安心と思うかもしれませんが、実は使わないケースもよくあるからです。

保険を一度使うと、翌年から保険料が上がります。結果、保険を使わない方がお得というケースもあり毎回使うものではありません。

本当に車両保険を使うケースはかなり限定されているため、加入して損をする場合が多いです。

高い保険を掛けるより、その分を貯蓄に回しておいていざというとき使えるようにした方が現実的です。

車両保険とは何?補償をサクッと説明

車両保険とは何?補償をサクッと説明

車両保険とは修理費用などを補償する保険です。

盗難やいたずら、自然災害(台風・竜巻・洪水など)によって発生した損害も補償します。

車両保険は下記7つの自動車保険の中の1つで、自分への補償に使うための任意の保険です。自動車保険は総合的な名称です。車両保険とは同じ意味ではないことに注意してくださいね。

自動車保険7つ

  1. 人身傷害保険
  2. 自損事故保険
  3. 無保険車傷害保険
  4. 搭乗者保険
  5. 車両保険
  6. 対人賠償責任保険
  7. 対物賠償責任保険
補償車・物
自分・人身傷害保険
・自損事故保険
・無保険車傷害保険
・搭乗者保険
・車両保険
相手・対人賠償・対物賠償

車両保険は単体で加入することはできません。自動車保険の任意保険となるので対人・対物損害保険がセットになります。

車両保険の種類には一般型と限定型(エコノミー型)という2つのタイプがあります。お互いの特徴を比較していきます。

一般型

  • 補償範囲が広い
  • 保険料が高い

限定型(エコノミー型)

  • 補償内容が狭い 
  • 補償内容を限定することで保険料が安い
一般型限定型
他社との衝突・接触
落書き・いたずら
盗難
飛び石など
台風・竜巻・洪水・高潮
雹(ひょう)・霰(あられ)
火災
あて逃げ×
転覆・墜落×
単独事故(電柱に衝突など)×
自転車との接触×
地震・噴火・津波××

補償内容がそれぞれ違うので加入するときは比較する必要があります。
地震・噴火・津波は保険対象外ですが、車両保険に特約を付けることで補償されますよ。

車両保険は一般と限定型のどちらに入っているのか2社を比較してみました。契約者は補償範囲の広い一般型を選んでる人が多い傾向にあります。

ソニー損保イーデザイン損保
車両保険あり一般型45%50%
限定型10%20%
車両保険なし45%30%

出典:ソニー損保、イーデザイン損保

車両保険がいらない理由5選

車両保険がいらない理由5選

みなさんはお金を掛けるなら必要のないものには払いたくないですよね。 実際に、車両保険がいらない理由を見ていきましょう。

  1. 保険金額が高くなる
  2. 修理費用は全額が出ないケースあり
  3. 自己負担のほうが良い場合もある
  4. 他人への賠償と比べるとダメージが小さい
  5. 相手から修理費用をもらえる可能性あり

順に解説していきますね。

車両保険に加入するかで金額は大きく変わります。どれくらい違うのでしょうか。

1.保険金額が高くなる

  • トヨタプリウス
  • 30歳
  • ゴールド免許
車両保険なし車両保険あり
セゾン自動車火災保険1万2850円2万8510円
イーデザイン損害保険1万4200円2万9420円
アクサ損害保険1万4580円2万3750円

表は全て年払いの金額です。

出典:コの保険!自動車保険ランキングより

各種保険会社での車両保険の比較では、加入すると2倍以上の金額となります。金額が2倍以上だと少し考えますよね。

条件の違い(車の種類や運転する人が自分1人の補償なのか)で金額は変わります。

さらに車両保険には一般型と限定型の選択があり、補償範囲の広い一般型になると金額は上がります。実際にはどれくらいの金額になるのでしょうか。

一般型と限定型の比較をしました。一般型は補償範囲が広いため、限定型と比べると金額も高めです。

結果として「車両保険あり」と「車両保険なし」を比べると約1.5〜2倍の差があることがわかります。

表は全て年払いの金額で、条件により変動あり。

車両保険あり車両保険なし
一般型8万5535円4万1234円
限定型6万3237円

出典:イーデザイン損害保険 シミュレーション

上記の例の細かい設定部分です。参考にしてください。

  • トヨタプリウス ZVW51
  • 30歳
  • 対人・対物賠償(相手への賠償の保険のこと)無制限補償
  • 車両保険に加入あり、なし
  • ゴールド免許
  • 免責5-10
  • 275万円
  • 6等級

2.修理費用は全額出ないケースあり

車は年数が経過すると車自体の価値が下がります。価値が下がると事故を起こした場合の修理額が補償額の上限を超えてしまう場合があります。

  • 保険の補償額の上限(最大) 200万円
  • 修理額           250万円

補償額を超えてしまうので、上限を300万円に設定したら解決するのではないかと思いますよね。実は補償額の上限は自由に決めることができません。

なぜなら「車両本体価格」+「付属品」+「消費税」により決まるため、年数が経つと車両の本体価格が下がり、修理費用が補償額の上限を超える可能性が出てきます。

きっと皆さんも車両保険イコール全額負担というイメージでしたよね。まさか全額を支払ってもらえないとは。私も全額を払ってもらえるイメージを持っていました。

車両保険金額

3.自己負担のほうが良い場合もある

少ない修理費などの場合は、保険を使わないほうが良いです。なぜなら車両保険には等級というものがあって事故によって3等級ダウン、1等級ダウンがあるからです。

等級とは、契約者の事故歴に応じて20個にランク分けされたもので、等級により割引率が変化します。

最初は6等級からスタートし、1年ごとの契約更新時に等級が1つ上がります。20等級が最大の割引率です。

等級が下がると次年度から保険料が上がります。保険料が上がると1等級は1年間、3等級は3年間経過しないと元の保険金額には戻りません。

保険を使うと保険料が上がるので、自己負担をして保険料を上げないようにするのもありだと思います。私は3等級ダウンの時は計算して自己負担で解決したことがあります。この時に自己負担で大丈夫なら車両保険はいらないなと思いました。

4.他人への賠償と比べるとダメージ小

事故で他人への賠償となれば、1億円を超えることもあります。車両保険は自分の車や物への補償なので数十万から多くても数百万くらいのことが多いです。

金額を比較しても他人への賠償と比べた場合に、家計へのダメージが少ないのは間違いありません。車両保険にお金を使うなら、他の補償を手厚くすることを検討してください。

車両保険をつけると保険料が2倍になると先ほど言いました。車両保険をつけない代わりに、自分や同乗者の補償を最大に掛けてみてはどうでしょうか。例えば、人身傷害保険、搭乗者保険、弁護士特約、個人賠償特約を全て掛けても車両保険に入るより金額が安いです。

特に私のおすすめは弁護士特約です。弁護士が介入しない場合は相手側からの示談金の額が安い場合があります。弁護士が介入すると正当な金額になるのでぜひ検討をしてみてください。私は弁護士特約を使い、保険会社からの示談金が60万円から120万円に変更になりました。

弁護士特約は【体験談】自動車保険の弁護士特約で50万が300万に|メリット7選も解説で詳しく紹介しています。

5.相手から修理費用をもらえる

相手が悪ければ、修理費用は相手が多く払うことになります。当たり前のことですよね。車両保険は事故で発生した過失割合(お互いの悪い割合)の自己負担分のみに適用となります。

図を見てみましょう。

AとBの車の事故です。
過失割合:A(3割)、B(7割)
Aの過失割合が3割(30%)なので、Aの修理額100万円のうち30万円を自己負担します。自己負担分はAの車両保険で補償されます。
Aの修理金額の残り70万円は相手に出してもらえることがわかります。AはBの修理額200万円のうち60万円を自己負担します。自己負担分はAの対物賠償保険で補償されます。
Bも考え方は同じです。自分をどちらかに置き換えて考えてみるとわかりやすいですよ。

過失割合

内訳 

100万円(Aの車の修理額) 過失3割(30%)
支払い者金額保険の種類(支払い方法)
A30万円車両保険
B70万円対物賠償
200万円(Bの車の修理額) 過失7割(70%)
支払い者金額保険の種類(支払い方法)
A60万円対物賠償
B140万円車両保険

車両保険がいらない人

車両保険がいらない人

車両保険に入っているけど実際に支払っている金額は適正なのでしょうか。

なんとなく車両保険に加入をしたまま継続していませんか。実は、車両保険には加入する必要のない人もいますので順に説明していきますね。

  1. 貯蓄が十分ある
  2. 年数が経過している車を乗っている

1.貯蓄が十分ある

事故にあっても支払えるお金があれば問題なし。貯蓄が十分とはどれくらいあればいいのかと言うと、毎月の生活資金の6ヶ月分があれば良いと言われます。6ヶ月あれば良いというのは、万が一があっても生活していけると言うお金のことで生活防衛資金と言われます。

生活防衛資金があれば車両保険は不要と考えて良いです。生活資金は人それぞれ違うので計算してみてくださいね。修理費用を支払っても家計に影響がなければ、使用頻度が少ない保険にお金を払い続けるのはどうかと思います。

事故にあった場合に、車の修理代を支払うとしても平均的にどれくらいなのでしょうか。

例 支払い1件あたりの修理費

年数対物賠償車両保険合計
202028万4900円31万6800円60万1700円
201927万5100円31万3400円58万8500円
201826万7000円31万0600円57万7600円
201726万1000円29万0300円55万1300円
201625万6200円28万3600円53万9800円
平均26万8840円30万2940円57万1780円

出典:損害保険料率算出機構2021年度自動車保険の概況

対物賠償は相手の車の修理費用を支払いますが、範囲は自分の過失割合のみです。車両保険は自分の車の修理費用の過失分を支払います。
よって1件あたりの平均値で約57万円の支払いになることがわかりますね。

2.年数が経過している車に乗っている

初年度登録から年数が経過している車は、時価相当額は低下していきます。事故の場合に修理費用が保険の補償額を超えてしまう可能性が高いので車両保険は不要です。

新車は8年以上経過、中古車は初年度登録から10年以上経過すると価値がないケースもあります。

車は1年ごとに20%ずつ減価償却という方法で車の価値が下がります。

  •   1年目  300万円
  •   2年目  240万円
  •   3年目  192万円
  •   5年目  124万円
  • 10年目    40万円

かなり価値が下がっているのがわかりますよね。

車両保険を時価相当額が低い車に掛けた場合、万が一の時には少額の保険の支払いとなります。保険料を払い続けるより貯蓄して、万が一のときには自己負担で支払うことを選択してください。

車両保険が必要な人5選

車両保険が必要な人5選
  1. ローンの残りがある
  2. 貯蓄なし
  3. 車を常に使う人
  4. 若年層・高齢者
  5. 自然災害が心配

1.ローンの残りがある

事故が起きた場合、車両保険なしでは自分の修理代と車のローンを支払うのは厳しいですよね。ローンが残っていると車が廃車になった場合に、すぐに新しい車を買おうと思ってもローンを組めない場合があります。ローン返済中は注意が必要です。

2.貯蓄なし 

事故が起こったときに、修理代金を支払えるお金がない人は車両保険が必要です。

保険に加入した時点で、明日に事故が起きても数百万円をすぐに支払うことができます。貯蓄がある程度できるまでは加入しておくのも良いですね。

3.車を常に使う人

通勤や旅行、ドライブ好きだという人などは常に車を利用するので車両保険に加入する必要があります。運転時間が長くなると事故の確率も増します。常に乗る人は運転技術が上がってきて問題がないと判断した場合は外すことも検討する必要があります。

4.若年層・高齢者

特に初心者の人は車両保険を検討したほうが良いです。また下の表の年齢別では、若年層と高齢者の事故が多くなっています。運転に慣れていないと事故の確率も上がるので、車両保険の検討も考えたほうが良いです。

各年代別10万人当たり交通事故件数の推移 

交通事故件数の推移

出典:警察庁 統計 「原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移」を参照・加工して作成

5.自然災害が心配

災害にあった時が心配だという人は、車両保険に地震・噴火・津波などの特約をプラスして加入することを検討してよいと思います

最近は自然災害が多くなったので万が一を考えるのは良いことですね。保険の特約の金額は月5,000円で、車が全損した場合に50万円を限度額にもらえる保険です。

全損とは、事故により車の修理が不可能な場合や車の時価額より修理代金が多くなる場合のこと。

みんなが不思議と加入してしまう3つの特徴

なぜみんなが加入してしまうのか。3つの特徴。

「わからないかけど何かあったときのために加入しました」ということを保険ではやりがちです。お金がかかるのに安易な考え方になっていることはありませんか。

みんながしてしまう考えをまとめました。

  1. 車を購入したらセットのイメージ
  2. 提案された保険に加入
  3. 辞めると何かあった時に後悔

について説明していきます。

1.車を購入したらセットのイメージ

購入したらすぐ車を販売している場所(ディーラーなど)で「保険は入っていますか。」と聞かれ「継続の保険がなければ、修理の際に一度に手続きを済ませて楽ですよ。」となれば「入ります」と言ってしまいます。怖い流れです。

自分もそうですが、面倒な手続きってみんな嫌いますよね。

2.提案された保険に加入

医療保険と比べるとなぜか慎重に入らず、事故にあった場合にこれくらいのことが起きるから、この特約はつけたほうが良い。

統計があるわけでもなく、「契約された方は入る方が多いですよ。」と言われたら入ってしまう。なぜかハードルが低く考えてしまうのが車両保険です。

3.辞めると何かあった時に後悔

全ての加入保険に言えますが、辞めた時に何かある予感がしてしまう。辞めたらすぐに事故にあったなどよく聞きます。これは自分が心配になった分だけ、その情報が耳に入りやすくなるからです。

実際は事故に遭う確率は変わらず、保険を辞めた分だけ運転に慎重になることから事故率は下がるかもしれません。

まとめ

この記事で紹介した『車両保険がいらない理由5選』『車両保険がいらない人』を確認すると、どのようなものに自分はお金を支払っていたか。または、これから払おうとしていたかがわかりましたしたよね。最後にもう一度確認しましょう。

車両保険がいらない理由5選

  1. 保険金額が高くなる
  2. 修理費用は全額が出ないケースあり
  3. 自己負担のほうが良い場合もある
  4. 他人への賠償と比べるとダメージが小さい
  5. 相手から修理費用をもらえる可能性あり

車両保険がいらない人

  1. 貯蓄が十分ある
  2. 年数が経過している車を乗っている

『車両保険がいらない理由5選』を見て、必要がないと判断できた。『車両保険がいらない人』を見て、自分に当てはまった。

これで車両保険がいらない理由がわかったと思います。ぜひお金を支払わずに万が一のための貯蓄に回してください。不必要なものにお金を掛けず、万が一の備えをしましょう。

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