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【最新】生命保険の必要性を知りたい|実は必要な保険は3つだけ

生命保険の必要性を知りたい|実は必要な保険は3つだけ

「生命保険ってどれがいいの?」
「どれぐらいの保障に入ればいいかわからない。」
「若くても必要なの?」

こんな悩みをもっていませんか。

令和3年「生命保険に関する全国実態調査」によると国民の約9割が生命保険に加入しています。
これから加入するなら絶対間違った商品を選びたくないですよね。そこで今回は、生命保険の考え方について以下の内容を紹介します。

この記事でわかること

  • 最低限入るべき保険
  • 必要性
  • 加入する時の考え方
  • 年代別の保険の特徴

をわかりやすく解説していきます。最後まで読んでいただければ、意味がわかると思います。ぜひ最後までご覧になって自分に合っている保険を見つけてください。

【結論】必要な保険は3つでO K

結論から言うと「必要」です。ですが、必要なのは最低限の3つの保険のみ。その他の保険の必要性は、人それぞれ違います。理由は、みなさんの年齢や家族構成、貯蓄などが違うからです。

これだけは必要!3つの保険

これだけは必要!3つの保険

多数ある保険の中で、起こる確率が低いけど起こると損失額が大きいもの。

これこそが加入すべき保険の本質です。最低限加入すべき保険は3つだけです。

  1. 死亡保険(掛け捨て)
  2. 火災保険
  3. 対人・対物(無制限)の損害保険

順に解説していきます。

1.死亡保険(掛け捨て)

家族がいる場合は、死亡保険の保障額がある程度なければ残された人は生活できない可能性があります。私のおすすめは掛け捨て保険です。
掛け捨て保険の一番の強みは支払いが安く、保障額が高いこと。加入する価値はあります。
「掛け捨て保険」と「貯蓄性あり」の保険を比較をみていきましょう。

掛け捨て 保険金額2,000万円 60歳までを想定

10年掛け捨て 

加入時の年齢月額総額(10年)
30歳4,190円502,800円
40歳6,535円784,200円
50歳11,825円1,419,000円

20年掛け捨て 

加入時の年齢月額総額(20年)
30歳4,830円1,159,200円
40歳8,095円1,942,800円

30年掛け捨て 

加入時の年齢月額総額(30年)
30歳5,750円2,07,000円

出典:SBI証券

終身保険 貯蓄性あり 保険金額2,000万円

終身保険とは、金額の変動がなく、亡くなるまで保障が続く保険です。デメリットは亡くなるまで支払いがあることです。

現在の年齢月額
30歳33,260円
40歳42,380円
50歳34,236円

出典:アフラック

50歳加入時の金額が40歳と比べて安くなっている理由は、46歳以上で加入の場合は保険金額の上限1,200万円となります(各社で違いあり)。

比較結果として月額の支払いで差がありすぎますよね。加入するなら絶対に掛け捨て保険です。検討してみてください。

掛け捨て保険は貯蓄性を持たないので支払い額が安くなっています。もちろん支払った保険料は戻ってきません。

世帯主に何かあったときに家族が必要とされている生活資金は以下になります。

  • 総額5,691万円
  • 平均年間 327万円
  • 平均必要年数 17.1年間

出典:令和3年度「生命保険に関する全国実態調査」

実際に5,691万円という金額を見て驚きませんでしたか。遺族年金がいくらもらえるのか。
また働いている職場からもらえる死亡退職金がいくらなのかを考えて、不足分を保険でカバーする必要があります。

遺族年金というのは、自分(対象者)が亡くなったときに、家族に支払われる年金のことです。受け取るには年金保険料をしっかりと納付していることが条件となります。

「死亡保険は必要だよ」と言っておきながら、実は不要の場合もあります。

・貯蓄がある
・遺族年金で生活をしていける
・団体信用生命保険に加入している人
(死亡時に住宅ローンの支払いが免除)

不要のパターンに該当していなければ、掛け捨て死亡保険の加入はオススメです。

2.火災保険

説明不要だと思いますが、火事で家が燃えたときに補償される保険です。火事になると損失も大きく、住む場所がなくなるのは辛いことですよね。掛けた分のリターンは必ずあるので加入の必要性ありです。

もし周りの建物が火事になり、自分の家も巻き込まれた場合は、自分の火災保険で損失をカバーしなければいけません。

火災保険と言うと火災のみのイメージですが、実は多くの項目があります。

・水災、風災、雪災
漏水
不測かつ突発的な事故
・落雷
・建物外からの物体の落下・飛来・衝突
・盗難によるもの など

火災保険は自動車保険と違い、何回使用しても保険料が上がりません。

よって絶対に火災保険に加入すべきです。

3.対人・対物(無制限)の損害保険

対人・対物損害保険とは自動車などに掛けられる保険です。

内容としては人と物に分けられています。

対人賠償保険

自動車事故により他の人にケガ、または死亡させた場合に使う保険です。

対物賠償保険

自動車事故などによって他の人のものを壊した場合に使う保険です。

代表的なものとして

  • 車の修理費用
  • ガードレール、壁や電柱も補修費用
  • 建物の修理費用など

事故が起きると億を超えるお金を支払うこともあります。支払額が大きすぎると支払えない可能性が出てくると思いますので、無制限の補償が大切です。

万が一の時に損害が発生した場合に上限なく支払われるのが無制限の補償となるので、加入の必要ありです。

交通事故高額賠償判決例(人身事故)

認定総損害額態様判決年月日性別年齢職業
5億2853万円死亡2011/11/1
41歳
眼科開業医
4億5381万円後遺
障害
2016/3/30
30歳
公務員
4億5375万円後遺
障害
2017/7/18
50歳
コンサルタント

交通事故高額賠償判決例(物件事故)

認定総損害額判決年月日被害物件
2億6135万円1994/7/19積荷(呉服・洋服・毛皮)
1億3450万円1996/7/17店舗(パチンコ店)
1億2036万円1980/7/18電車・線路・家屋

出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況 2021年度版」

ここまでで最低限必要な保険はわかりましたよね。でも他の保険も少し知りたいなと言う人は、続きをぜひ見てください。

生命保険が必要な人 3つの特徴 

生命保険が必要な人 3つの特徴 
  1. 家族あり
  2. 貯蓄が苦手
  3. 相続税対策をしたい

順に解説していきますね。

1.家族あり

想像しやすいと思いますが、自分が死亡した場合に残された家族が単純に困ると言うことです。
配偶者が世帯主と同じ収入くらいあれば良いのですが、違う場合は保険に加入する必要があります。

しかし、自分(対象者)が死亡した場合には遺族年金というものがあり、家族はある程度のお金を年金としてもらいます。
最低限の生活はできますが、少しでも家族に負担をかけたくない場合は加入するのが良いです。

2.貯蓄が苦手

いざという時に貯蓄があれば問題ない話ですが、ケガや病気になるとお金が支払えないことがあります。保険に加入していれば、いざという時に貯蓄がなくてもお金の支払いをカバーしてくれるので、加入を考える必要があります。毎月の保険の出費と貯蓄のバランスが問題です。

3.相続税対策をしたい

相続税対策を考えて保険に加入する人は、かなり保険のことや税のことを知っている人ですよね。保険金を受け取るときに、所得税と住民税の一部が控除対象となります。 

生命保険金を相続人が受け取った場合は、一定の金額が非課税で受け取れます。

相続人全員が受け取った合計が、非課税枠を超えると相続税を支払うことになります。なんかよくわからないですね。

通常は相続税を受け取る際に税金がかかります。受け取るときに税金で引かれるのは嫌だから、保険に入り非課税枠を利用するということです。まとめると税金を取られずに受け取るということです。

非課税枠の計算は「500万円×法定相続人の数」で求めることができます。

生命保険が不要な人 2つの特徴

生命保険が不要な人 2つの特徴

不要な人の特徴を以下の2つお伝えします。

  1. 独身
  2. 貯蓄が多い

1.独身

単純な理由になりますが、遺産を残す必要がないということです。冷たい言葉と感じるかもしれませんが、残す必要がないのにお金をかけるのはもったいないですよね。

現に私の独身時代は生命保険には加入していませんでした。保険に掛けるお金があるなら、もっと遊びにお金を使いたいと思っていた若い日々です。

2.貯蓄が多い

貯蓄が多いというのは病気やケガに備えた十分な貯蓄がある人のことです。貯蓄から支払えれば、正直保険料を支払うのは不要です。
保険は万が一の時に、支払いができない人のためにあるものです。十分な貯蓄ってどれくらいなの。

例えば、高額医療制度で年収約1,160万円以上の人が一番支払いが多くなります。300万円の医療費がかかったとしても、自己負担は27万4180円の金額になります。

年収の区分が最も大きい人の自己負担額が分かりましたよね。医療費の300万円は現実味のない数値を記載しました。つまり貯蓄は27万4180円以上あれば、支払えると考えて良いです。

高額療養費制度とは医療費の自己負担額の上限を超えた場合にあとで払い戻される制度です。

生命保険が不要といわれる理由

生命保険が不要といわれる理由

インターネットや書籍などで生命保険は不要だと言う意見は多くあります。それはなぜなのか。

日本は公的年金制度、公的医療制度が確立されているからです。自分が死亡した場合には、家族は遺族年金がもらえます。
病気やケガをした場合の入院などにかかるお金は3割以下の負担になるような公的医療制度があります。 

支払額が高くなると高額療養費制度で自己負担が減り、多くのお金を支払わずにすむことになっています。国民一人当たりの医療費は年間平均35万円。患者はそこから3割負担となります。

出典:厚生労働省「令和元年度国民医療費の概況」

例えば、年齢40歳、年収500万円の人が総医療費100万円かかりました。

100万円の3割負担になるので支払いは30万円となります。ここで高額療養費制度の出番です。計算は色々あるのですが、最終的に自己負担で支払うのは87,430円となります。

考えてみたら3割負担なのに支払いはこれだけなのかと思いますよね。確かに金額をみると保険は不要だと思う人がいるのは当たり前なのかもしれません。
医療保険に毎月5,000円支払うとしても1年半で90,000円になるので87,430円は払えますよね。貯蓄したほうが良いと思います。

高額医療制度は考えてみるとすごい制度だ。

生命保険に必要な保障の考え方

生命保険に必要な保障の考え方

自分が亡くなり、いくらのお金があれば大丈夫なのか。残された家族に必要となるお金(遺族の支出)から残された家族が得られるお金(遺族の収入)を引いて求めます。

差し引いたお金で不足した分を必要保障額と呼びます。算出方法はあくまで大体の目安になります。
実際は細かな計算を入れないと正確に出すのは難しいです。必要保障額が数千万円になることもあるので、しっかりと考えていきましょう。

遺族の支出と収入の代表的な項目はこちらです。

遺族の支出

  • 配偶者・子供の生活費
  • 住居費
  • 教育費など

遺族の収入

  • 遺族年金
  • 配偶者の収入
  • 死亡退職
  • 貯蓄など

年代別生命保険の特徴、選び方

年代別生命保険の特徴、選び方

年齢を重ねるとライフステージが変化します。結婚、出産 、住宅購入、子供独立。

様々な変化の中で保険も変化する必要があります。

参考例を表にしました。

年代出来事 保険の選び方
20代就職
・死亡保険(不要)
・対人・対物保険(必要)車あり
30代結婚・出産・住宅購入
・死亡保険(必要)
・団体信用生命保険(必要)
・火災保険(必要)
40代・死亡保険(必要)
・がん保険(検討)
50代子供独立
・死亡保険加入あり(見直し)
・加入している保険(継続)
60代・全体見直し

年代別の説明がざっくりとした紹介になりました。検討材料が多くあると迷ってしまいますね。
よりシンプルな考えの方がライフステージ別に検討しやすいと思います。ぜひ検討してみてください。

団体信用生命保険とは万が一のこと(死亡、高度障害状態)があった場合に、保険により住宅ローンが全額返済されるというもの。
高度障害状態というのは、病気やケガによって著しく身体の機能が損なわれた状態のことをいいます。

生命保険の代表3選を30秒で解説

生命保険の代表的3選を30秒で解説

生命保険の種類は大きく分けて3つあります。

  1. 死亡保険 
  2. 生存保険
  3. 生死混合保険

それぞれ解説します。

1.死亡保険

自分が亡くなった時に保険が支払われる保険です。自分が亡くなった時なので、残念ながら自分はお金をもらえないです。家族がいる時に必要性が出てくる保険となります。 

でも、日本は公的保険制度がしっかりしているので不要です。最初に説明したとおり掛け捨てなら必要あり。

2.生存保険 

自分が満期(決められた期限)まで生きていた場合に保険金が支払われる保険です。

生存保険には2つの代表的なものがあります。

  • 個人年金保険
  • 貯蓄型保険 

2つの保険は老後の生活資金のための貯蓄と考えるとわかりやすいです。貯蓄だけの理由で加入を考えるなら不要ですね。

3.生死混合保険

自分が保険期間内に死亡・高度障害になった場合には、死亡・高度障害保険金がもらえます。満期まで生きていた場合には、満期保険金が支払われる保険です。
死亡保険と生存保険の組み合わせたものだと考えればわかりやすいと思います。

代表的なものに養老保険があります。養老保険は貯蓄型保険の要素も兼ねているため、少し保険料が高くなっています。
実際に高い金額を払うメリットがあるのか考えましょう。保険料は高額で、保障額は少なくなるので不要です。

まとめ

保険で最低限入るべきものは以下3つだけです。もう一度復習しましょう。

  1. 死亡保険(掛け捨て)
  2. 火災保険
  3. 対人・対物(無制限)の損害保険

他の保険は自分に必要なものか。加入するなら保障額は多すぎないか。保険による無駄な出費だけはやめましょう。

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